---

10. 医師主導型臨床研究

 阪大病院と関連施設が一体となり医師主導型臨床研究を進めることを目的として、2011年1月に、HANDAI Clinical Blood Clubという臨床研究グループの立ち上げ準備を開始した。本研究会の特徴として、医師主導型臨床研究の提案と実施だけでなく、若手医師に対して臨床研究の必要性・実際を教育することや阪大病院と関連病院間の協力体制を強化することも事業内容に含んでいることが挙げられる。課題提案施設を最大限尊重したAuthorship決定方法を明記するとともに、若手の先生方が積極的に意見を述べやすい雰囲気作りにも苦心している。2013年3月に、本研究会会則の承認に至っている。
現在、大阪大学と19関連施設が協力して、「PCR法による多発性骨髄腫の骨髄MRD測定法の検討(阪大病院提案課題)」、「初発中枢神経系原発悪性リンパ腫に対するノギテカンによる地固め療法の有効性と安全性に関する検討(大手前病院提案課題)」、「CNS浸潤ハイリスクを有する初発DLBCLに対するR-CHGOP+HD-MTX療法によるCNS浸潤予防の有用性と安全性に関する検討(豊中病院提案課題)」という3課題の臨床研究を進めており、各先生方の協力のおかげで症例が順調に蓄積されている。2013年6月には、臨床研究に加えて、興味深い症例の解析にも援助する体制を確立した。複数の関連施設からの解析依頼を受理している。
 HANDAI Clinical Blood Clubが設立されて2年が経過したところではあるが、各関連施設および構成員による協力体制が徐々にではあるが整ってきた。大阪大学および関連施設が中心とした臨床研究や症例解析などの情報発信ができるように、日々努力を続けており、今後の発展が楽しみである。